【NBA】気になるルーキーを発見。その名はドラモンド

  • 佐古賢一●解説 analysis by Sako Kenichi 是枝右恭●写真 photo by Koreeda Ukyo, Getty Images

 最近では、ポール・ジョージ(インディアナ・ペイサーズ)もルーキーから起用され、リーダーに成長した好例ですね。プロ1年目の平均得点は7.8点でしたが、2年目に12.1点、3年目に17.4点、そして今シーズンは約24点をマークしており、プロ4年目にしてチームの精神的支柱になりました。たとえスタッツが悪くても、試合に起用され続けたことで責任感が芽生え、リーダーシップを発揮する選手となったのです。ルーキー時代からスタメンとしてコートに立ったことで、技術が向上したばかりでなく、心も育っていったのでしょう。

 ドラモンドのプレイはまだ荒削りですが、スタメンとして起用され続ければ、1年後、2年後には大きな変化を見せると思います。デニス・ロッドマン(1992年から1998年まで7年連続リバウンド王)のように、一芸に秀でたNBAを代表する選手になる可能性も十分にあります。なにより、あんなにもリバウンドを奪いつつスティールも狙えるビッグマンは、過去の歴史を振り返っても見たことがありません。フリースローはヘタですが(笑)、そんな面白いルーキーを、今後ぜひともチェックしてみてください。


取材協力:WOWOW
NBAバスケットボール2013-14シーズン開幕!
毎週5試合完全生中継!
WOWOW NBA ONLINEはこちら

プロフィール

  • 佐古賢一

    佐古賢一 (さこ・けんいち)

    1970年7月17日生まれ、神奈川県出身。179cm/ポイントガード。北陸高→中央大→いすゞ自動車→アイシン精機。日本を代表する司令塔として活躍し、『ミスターバスケットボール』と呼ばれる。的確な判断力と要所の得点力で、JBLリーグ優勝9回、全日本選手権優勝12回を果たす。2011年に現役引退。
    WOWOW(http://www.wowow.co.jp/sports/nba/)でNBA解説など活躍の場を広げている。現在はJBA理事ナショナル男子を担当。近況はコチラ

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る