【NBA】見慣れない顔ばかり。新生レイカーズは問題山積? (3ページ目)

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko photo by AFLO

 同じような伝統あるチームでも、ボストン・セルティックスは長年チームの顔だったポール・ピアース(現ブルックリン・ネッツ)をトレードに出して、完全再建への道を歩み始めた。しかしレイカーズは、35歳でアキレス腱断裂のブライアントを残して優勝狙いもあきらめず、かつ次の世代のチームを作ろうとしているのだ。これを欲張りすぎだと見るか、それとも忠誠心と伝統を大事にするチームだと評価するか――。

 この件に関連して忘れるわけにはいかないのは、今年2月、レイカーズのカリスマ的オーナーだったジェリー・バスが亡くなったことだ。数年前からチームの実質的な運営は、前述のジム・バスや、マーケティング責任者のジニー・バスら息子と娘たちに移されている。とはいえ、バス家の2代目オーナーたちにとって、「偉大な父」の存在はとてつもなく大きい。父を失うと同時に突入したレイカーズの過渡期は、オーナーとしての資質を試される大きな試金石となりそうだ。

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