【NBA】デニス・ロッドマン「俺たちのブルズと今のヒート? 話にならないぜ」 (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro TOBI●撮影 photo by TOBI

――昨年、一昨年と注目を集めた、アジア人のジェレミー・リン(ヒューストン・ロケッツ)については?

ロッドマン 良いタイミングで、良い場所にいたと言えるだろう。運を持っていた、と。ロケッツなどで何度もカットされたが、ケガ人の多いニューヨーク・ニックスに拾われた。そして、わずかな期間で結果を残した。運がある。しかし、こうも言える。トレーニングキャンプに呼ばれるには、技術が必要。そして何より、あいつは何度カットされてもあきらめなかった。アジア人の少年たちに希望をもたらしたのは間違いない。

――日本人選手でも、NBAに行くことは可能だと。

ロッドマン 才能を教える事はできないがな。15歳や18歳、中学や高校を卒業する時点でバスケを続けるのか、やめるのか、分岐点が現れる。多くの少年は、「俺はそこまでうまくない」と思うだろう。だが、本当にバスケットボールを愛しているのなら、自分がどこまで行けるか、試してみるのもいいじゃないか。大切なのはあきらめないことだ。いつどこで、何が起こるかは誰も分からないんだから。あきらめないことが肝心だ。

――あなたがまさに、そうでしたね。

ロッドマン ああ。俺がNBAに入ったのは、25歳と遅い。エージェントは、「NBAは無理だ。ユーロリーグでプレイしたらどうだ?」と、何度も言った。だが、俺はあきらめなかった。そして、ピストンズの一員になれた。いつ、どこで、何が起こるかなんて、誰にも分からない。

――いつか、日本の少年たちにバスケを教えてくれませんか?

ロッドマン タイミングさえ合えば、いつだって教えるさ。国によってバスケのスタイルは違う。それぞれの国のバスケ文化がある。それを肌で感じるのは、非常に面白いことだ。ひとつ言えるのは、日本人やアジア人は、本当にシュートがうまいということ。俺、以上にな。ハハハハッ! 俺にとってのリバウンドのように、己の武器に自信を持てと言いたい。

――素晴らしいアドバイスだと思います。

ロッドマン じゃあ、俺からひとつ聞いてもいいか?

――なんでしょうか?

ロッドマン このあたりで、イカすネーちゃんが集まるクラブを知っているか? この前、行った六本木のクラブは、ひどい女ばっかりだったんだ(笑)!


photo by TOBIphoto by TOBIデニス・ロッドマン
1961年5月13日生まれ、ニュージャージー州トレントン出身。1980年代から1990年代にかけて活躍し、リバウンド王に7度輝いたNBA屈指の名パワーフォワード。1986年ドラフト2巡目27位でデトロイト・ピストンズに入団。激しいディフェンスでスタメンを勝ち取り、1989年、1990年と2年連続でNBA優勝を果たす。1993年から2シーズン、サンアントニオ・スパーズでプレイし、1995年にシカゴ・ブルズに移籍。1996年~1998年のブルズ3連覇に貢献した。203センチ。


取材協力:WOWOW
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