【NBA】今季大ブレイク。父親譲りの新星シューター現る!

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

今シーズン、脅威の爆発力で得点を量産しているウォリアーズのステフェン・カリー今シーズン、脅威の爆発力で得点を量産しているウォリアーズのステフェン・カリー カリー家で一番のシューターは、誰なのだろうか?

 父・デルは、「少し前までは私だった」と、渋々ながら息子たちに譲る。

 弟・セスは、「僕に決まっている」と主張するが、兄・ステフェンは、「弟は自分だと言い張るだろうけれど、今はまだ僕だ」と一蹴する。負けず嫌いの性格は、シューターとしての素質とともに父親譲りらしい。

 ゴールデンステート・ウォリアーズのステフェン・カリーは、父の後を追いかけて育った。父のデル・カリーは、かつてシャーロット・ホーネッツをはじめ、NBA5チームで16シーズン活躍した名シューター。1999年には3ポイントシュート成功率でリーグ首位(47.6%)になったほか、シックスマン賞を受賞したこともある。一方、弟・セス・カリーは大学バスケットボール界の名門デューク大でプレイしている4年生で、今年6月のドラフト候補に名を連ねている。

 そんな家族のもとで育ったステフェン・カリーは、子どものころから父のチームの練習や試合についていき、父のプレイを見て、練習後のコートで走り回っていたという。

「でも父から、『バスケットボールをやるように』というプレッシャーを受けたことはなかった」と、カリーは振り返る。「僕自身、バスケットボールが大好きで、自分でもうまくできると思ったので、本格的にやるようになったんだ」。

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