【F1】アロンソ「電気エネルギーが使えない」と嘆く9年ぶりのマレーシア 雨が降れば大混乱になる可能性も
セパン・サーキットの中心には、マレーシアの国花「ハイビスカス」をモチーフにした大屋根がそびえ立つ。そしてその両脇に、長い2本のストレートが伸びる。
実に9年の時を経て、F1がセパンの地に戻ってきた。中東情勢の悪化を受けて開催が見送られたバーレーンGPがマレーシアで代替開催されるという、特異な形で実現することになった。
ここは2003年にフェルナンド・アロンソ(当時ルノー)が自身初のポールポジションを獲得し、初表彰台(3位)にも登って一躍スターダムにのし上がった場所だ。2005年にはルノー、2007年にはマクラーレン、2012年にはフェラーリで勝利を収めるなど、思い出の多い地でもある。
アロンソは来季もアストンマーティン・ホンダで走る photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る そのアロンソが、ずっと保留にしていたアストンマーティンとの契約延長を決めた。来年7月には46歳となる2027年シーズンも現役続行することを発表し、この地にやってきた。
「2027年が楽しくなる、という保証はどこにもない。だけど、これは自分自身と交わす約束だ。僕自身はまだ速さがあると感じているし、モチベーションも高い。自分がやっていることを楽しめてもいる。
いつも自分の内側には情熱の炎が灯っているし、その場所にいて、もっと速く走りたいという思いがある。今もそれは感じている。それがある限り、僕は辞めるべきではないと思ったんだ」
競争力を欠いた現状がモチベーションに影響を及ぼすことを、アロンソは否定しなかった。しかし、彼が求めるのは走る喜びであり、勝てるかどうかの前に、来季以降のF1レギュレーションがもっと走る興奮を与えてくれるものになることを望んでいる。その可能性が感じられたことが、今回の決断の大きな理由でもあるという。
逆に言えば、2026年の規定では走る喜びは感じられない。セパンは低速から高速までさまざまなコーナーが存在するエキサイティングなレイアウトだが、今年のマシンではその魅力を最大限に味わえないだろうとアロンソは語る。
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著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

