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【F1】角田裕毅「僕はレースがしたい。それがF1であれば」 2027年のシートをつかむ三度目のチャンス到来

  • 米家峰起●取材・文 text by Mineoki Yoneya

 二度あることは三度ある──。

 この使い古された諺(ことわざ)は、角田裕毅(レーシングブルズ)がつかんだこのチャンスには当てはまらない。

 幸運にも巡ってきた最初のチャンスで実力を見せ、自分の力で二度目のチャンスを引き寄せた。その二度目のチャンスでは入賞という結果も示したからこそ、この三度目がある。

角田裕毅は2027年のシートをつかみ取ることができるか photo by BOOZY角田裕毅は2027年のシートをつかみ取ることができるか photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る F1初開催となるマドリンク(第14戦スペインGP)に姿を見せた角田は、過去2戦以上にリラックスしていた。

「マシンの挙動もどんどん理解が深まってきていますし、自分自身のどこをさらに改善できるかもわかっているので、今まで以上にワクワクしています。レギュラードライバーの時に、次のレースでさらに改善できるように取り組んできた。そういうプロセスをこの3戦で経てきているので、さらに気持ちよく走れるようになってきています」

 舞台となるマドリンクは、マドリードの空港に近い国際展示場IFEMA周辺の公道に、新たに造成されたパーマネント区間を組み合わせた半公道サーキット。後者は24度のバンク角がついた550メートルの高速ロングコーナーに代表される、流れるようにコーナーが連続するセクションだ。

「まだ歩いていないのでシミュレーターで走っただけですけど、サウジアラビアのようでもなく、モナコのようでもなく、どことも違っていてユニークなサーキットだと思います。シミュレーターで走ったのと比べて、どのコーナーがどこかというのを覚えてしっかりとコースを理解するのに、けっこう時間がかかりそうですね。でも、楽しそうです」

 サーキットの"こけら落とし"として行なわれたFIA F3の公式テストでは、2日間で19回もの赤旗が出され、3台のモノコックが全損になったという。速度域が高いにもかかわらずコース幅は12メートルと狭く、特にコーナー出口にはマシンを誘い込むように壁が迫る。

 そのリスクを理解しつつ、それでも角田は特にひるむわけでもなく、平常心でこの週末に臨む。

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著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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