MotoGP小椋藍、日本人22年ぶりの優勝を語る 「『自分が世界で一番速かった』と、より強く感じた」 (4ページ目)
【アプリリアのライダー4人は全員好調】
「オートバイに関しては、たぶん、去年からちょっとずつよくなり続けていると思います。自分はアプリリアに乗ってまだ1年半ですけれども、過去イチのできあがりでパフォーマンスを発揮していると思うし、それはレースのリザルトを見れば『そりゃまあ、そうなんだろうな』という想像はつきますよね。
実際、ラウルは去年から調子を上げてきて、今年は常に前で争っているし、去年ケガが多かったマルティンも、今年は自分が乗りたいように乗れているでしょうし。ベツェッキは去年から力を発揮していましたよね。だから、オートバイとライダーが4人同時に同タイミングで噛み合っている、ということだと思うんですよ」
同じアプリリアのバイクに乗る4人のライダー全員が揃って好成績を収めている、とはいっても、その4人はそれぞれライディングスタイルも好みのセットアップも異なる。それだけ許容度の幅が広いバイク、ということでもあるのだろう。
(つづく)
◆小椋藍・後編>>過去20年なかった「世界王者」にふさわしいメンタルの持ち主
【profile】
小椋 藍(おぐら・あい)
2001年1月26日、東京都清瀬市生まれ、埼玉県育ち。ポケバイからキャリアをスタートし、アジア・タレント・カップ等を経て2019年に世界選手権Moto3クラスへフル参戦。冷静沈着なライディングと高い修正能力を武器に頭角を現し、2021年からMoto2クラスへ昇格する。2022年にランキング2位となり、2024年にはMoto2クラスで世界チャンピオンに輝く。2025年から最高峰MotoGPクラスへステップアップし、アプリリアのサテライトチーム「トラックハウス・レーシング」に所属。2026年の第10戦オランダGPでMotoGP初優勝を果たした。日本人ライダーの最高峰クラス優勝は2004年の玉田誠以来22年ぶり。身長169cm。
著者プロフィール

西村章 (にしむらあきら)
1964年、兵庫県生まれ。大阪大学卒業後、雑誌編集者を経て、1990年代から二輪ロードレースの取材を始め、2002年、MotoGPへ。主な著書に第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞、第22回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞作『最後の王者MotoGPライダー・青山博一の軌跡』(小学館)、『再起せよ スズキMotoGPの一七五二日』(三栄)、『スポーツウォッシング なぜ〈勇気と感動〉は利用されるのか』 (集英社新書)などがある。
【写真】MotoGPライダー加藤大治郎フォトギャラリー
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