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MotoGP小椋藍、日本人22年ぶりの優勝を語る 「『自分が世界で一番速かった』と、より強く感じた」 (3ページ目)

  • 西村 章●取材・文 text by Akira Nishimura

【課題としてきた予選が大幅に改善】

 優勝したオランダGPを終えた段階で、ランキングは首位から25ポイント差の4番手に浮上した。まだシーズン半ばとはいえ、日本人ライダーが年間ランキングでこのような位置にいるのは、久しく見なかった光景だ。

 小椋自身は、今季ここまでの自分のパフォーマンスを「(開幕前に)思っていたよりもいい」と振り返る。ただ、何か特別なきっかけがあって好調な走りをできるようになったというわけではない、とも言う。

玉田誠以来22年ぶりの快挙を成し遂げた小椋藍 photo by ©TRACKHOUSE RACING MOTOGP TEAM玉田誠以来22年ぶりの快挙を成し遂げた小椋藍 photo by ©TRACKHOUSE RACING MOTOGP TEAMこの記事に関連する写真を見る「パチッと何かが変わってよくなった、というタイミングは別になくて、シーズン序盤から決勝では何度も5位で走ることができていたし、(第5戦フランスGPで)表彰台を獲得してからも、『ここが何かよくなった』みたいな大きいものは別にないんですよね。ブルノ(第9戦チェコGP/スプリント2位・決勝2位)とアッセン(第10戦オランダGP/スプリント2位・決勝1位)の2戦については、予選が単純によかったですよね」

 このチェコGPとオランダGPのリザルトを見るかぎり、課題としてきた予選が大幅に改善したようにも見える。だが、小椋によると、「別にそんなこともないですね」とあっさりした口調で述べる。

「だって、アッセンまでの10戦で予選を10回走って、よかったのはたった2回だけですからね。『よくなってきたな』とか『ここはもう改善できたな』とは、まだ感じられない。だから、予選は不安要素ではありますよね」

 不安要素、と小椋自身は言うが、今年のアプリリア勢は総じて非常に高いパフォーマンスを発揮している。ファクトリーライダーのマルティンとマルコ・ベツェッキ、小椋とチームメイトのラウル・フェルナンデスは全員が好成績を収め、今季はすでに2度、アプリリアが表彰台を独占している。この圧倒的な好調さは、ライダーの調子とオートバイの調子がうまく噛み合っているからだろう、と小椋は説明する。

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