【F1】ホンダが「スペック2」を投入するまで......アンダーステアがひどすぎても、残り3戦で成すべきこと (2ページ目)
【キャデラックに追いつくのも厳しい】
ポジティブになった背景には、パワーユニットのセッティングやエネルギーマネジメントの最適化を進めるための「解析ツールの進化」がある。
どこでどうエネルギーを使うかというエネマネ(エネルギーマネジメント)には、無数のパターンがある。だが、人間の頭脳で考えられる数には限りがある。短いセッション間の時間で進められる最適化にも限度がある。
そこを解析ツールの進化・改善によって、正確かつ迅速に最適化を図れるようになってきた。それがハンガリーGPで改良型マシン、オランダGPでスペック2エンジンが投入されるまでに進めておくべき準備作業だ。
「現状では入賞争いは難しいですし、予選でキャデラックに追いつくのも厳しい状況です。しかし我々のなかでは、スペック2が投入されるまでにオペレーションのやり方を改善しようとしています。
具体的には、エネマネやドライバビリティの最適化を行なうシミュレーション・データ解析ツールの効率を上げること。これにより、短い時間でより最適なセッティングに近づけるようになります。
ICEのパフォーマンスが低かろうが、ツールの最適化やオペレーションの改善は可能です。スペック2が投入されるオランダGPまでの残り3戦は、とにかくその部分をよくしていくこと。そして、燃焼の仕方がガラッと変わるであろうスペック2が出た時に、いかに早くパフォーマンスを出しきれるようになるか。それが主要テーマだと考えています」(折原GM)
現状のAMR26のマシンパッケージから最大限の性能を出しきっても、予選では104%以上の遅れをとり、決勝ではライバルと戦うことができず、チームメイト同士で疑似レースを展開するしかない状況だ。アンダーステアがひどすぎて、いつものソフトタイヤを中心に使う戦略を採ることもできなかった。
それでも、今やれる最大限のことをやった。それがイギリスGPだった。
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