【F1】アロンソは決勝最下位でも「がっかりしていない」 長く苦しいトンネルも出口が見えてきた
F1第8戦オーストリアGPレビュー(後編)
振動問題が解決した第4戦マイアミGPから、アストンマーティン・ホンダはようやくパフォーマンス面の改善へと移行した。第5戦カナダGP以降は、ドライバビリティ改善に向けた燃焼セッティングの方向性も見えてきた。
その延長線上に改善を積み重ねてきた成果が、第8戦オーストリアGPでようやく形になった。
折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネジャー兼チーフエンジニア(GM)はそう語る。
フェルナンド・アロンソは完走扱い18台中18位に終わった photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る「今回、何か特別なことをやったというのではなく、カナダGP以降に見えてきた方向性を積み上げてきた結果が、その(アロンソが笑顔で答えた)コメントになっているんだと思います。
正直に言って、我々もあそこまでポジティブなコメントを聞けるとは思っていなかった。なので、驚いているところなんです。これまで積み上げてきたものがいい形になってきたんだと思います」
ドライバーとしては、ラップごとに挙動が異なるようでは、限界までプッシュすることなどできない。
ダウンフォースがなかろうと、パワーがなかろうと、何秒遅れだろうと、マシンの限界を引き出すことにドライバーはひとつの目標を定める。そしてそこに達成感を得るものだ。
しかし、今までのアストンマーティン・ホンダのマシンは、ただ性能が低いだけでなく、それをフルに引き出すことも難しかった。少なくとも、そういった問題は改善されつつあることに、アロンソは笑顔を見せたのだ。
これは、夏に予定されている大型アップデートに向けた準備でもある。
「マイアミGPやカナダGPでアップデートを投入したとしても、そういう問題があって(アップデートを使いこなす)準備ができていなかったと思う。僕らはアップデートを待っている間の数戦を使って、こういう問題を改善していっているんだ。大きくラップタイムを失っているんだから、決して小さな問題じゃない」(アロンソ)
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著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。


