【F1】アストンマーティン・ホンダの現場責任者は「アップデートをしない戦略」への批判をどう受け止めているか (3ページ目)
【文句を言ったりすることは簡単】
ドライバーたちは当然、11チームの中で最下位に沈むと思っているし、チームもそれを覚悟している。
アストンマーティンは開幕戦以降、アップデートの投入をストップして"夏頃"投入予定の大型アップデートパッケージの開発に集中している。必要なのはコンマ1秒の積み重ねではなく、1秒・2秒単位の躍進だからだ。
その完成までは耐えるしかない。今のうちに学べること、改善できることを黙々と進めるしかない。
ライバルたちがアップデートを投入し、停滞どころか後退を強いられているアストンマーティンの現状を見て、アップデートをしない戦略判断への批判も出始めた。
だが、それに惑わされないことが大切だと、チーフトラックサイドオフィサー(CTO)のマイク・クラックは語る。
「やると決めたら、そこにコミットすること。80パーセントではなく100パーセント、コミットすることが大切だ。我々はその決断を下した。難しかったとしても、そこにコミットしなければならない。
ネガティブな態度になったり、集中力を失ったり、文句を言ったりすることは簡単だ。ここ数戦の報道を見れば、多くの専門家が我々の戦略を批判しているのは目に入る。だが、我々はそれに惑わされることなく、自分たちのチームリーダーが指し示した筋道を進んでいくしかない」
今は目の前の小さなゲインを捨ててでも、夏の大きなゲインを取る。彼らの戦略が正しかったのか間違っていたのかを判断できるのは、その大型アップデートが投入された時だ。
ホンダも同様に夏に向けて大型アップデートの開発を進めており、すでに大枠は見えてきているという。
「我々のパワーが出ていないのは理解していますので、ある程度の大きなステップが必要だと理解しています。その大きなステップを果たすには、やらなければならない課題が多々ある。その作業をすべてこなすと夏くらいまではかかってしまう。
だから、アップデートを早く投入することよりも、夏頃をターゲットに据えて、それらの課題をクリアすることに集中しています。きちんとクリアできれば、ある程度のステップを踏めると思っています」(折原GM)
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