【F1】アストンマーティン・ホンダ「ライバルとの差」は拡大していた 隠れていた問題がすべて浮き彫り (2ページ目)
【モナコは荒れた展開に助けられた】
バルセロナは中速・高速コーナーが多く、空力性能が問われる。それと同時に、パワーユニット性能も問われる。
つまり、マシンの総合力が試されるサーキットだ。だからこそ、トップとの差は拡大した。
ライバルたちは開幕戦からいくつものアップグレードを投入し、マシン自体を進化させてきた。一方のアストンマーティン・ホンダはアップグレード投入を断念し、現状の問題解決とマシン性能を引き出すことに集中せざるを得なかった。その差が、そこにあった。
春休み(中断期間)明けのマイアミやカナダ、モナコといった特殊なサーキットでは、マシン本来のポテンシャルをフルに発揮できないからこそ覆い隠されていた部分があり、アストンマーティン・ホンダもなんとかライバルと渡り合うことができていた。モナコでは荒れた展開にも助けられて、入賞を果たすこともできた。
しかしバルセロナでライバルたちは、着々と改善を進めてきたマシン性能をフルに発揮した。その結果、アストンマーティン・ホンダのマシンパッケージ自体の改善がいかに停滞していたかが、白日の下にさらされてしまった。
アストンマーティン・ホンダは自分たちの問題点を改善し、成長し続けてはきたものの、それはあくまで開幕時点で本来解決しておくべきことを少しずつ対策してきたにすぎなかった。マシンのポテンシャルを引き出しただけで、ポテンシャル自体を高めたわけではない。
それがバルセロナ・カタルーニャ・サーキットというマシンに厳しい場所で、克明に浮き彫りにされただけのことだ。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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