【F1】アロンソも「モナコなら......」とわずかな期待 「13位や14位にいるなら、リスクを冒して攻める」 (3ページ目)
【たとえQ3に進出できても......】
もちろん、ガレージで試して問題がなくとも、実際に激しい前後左右のGのなかで走ってみれば問題が表出することはある。わずかな角度やミリ単位の違いでも、脚部や臀部の神経が刺激されて痛みにつながるという。
本来は開幕前テストで確認し、調整を済ませておくべきことだ。こんなところにも「出だしのつまずき」が影響していたことになる。
今のアストンマーティン・ホンダのパフォーマンスでは、普通のレースで入賞のチャンスは皆無に等しい。しかし、モナコなら......。その思いは、アロンソにもある。
「たとえば、マイアミの時のようにダウンシフトに問題があれば、レースをすることすらできないだろう。ブレーキングポイントでダウンシフトの挙動が違えば、クラッシュしてしまうからね。
カナダGPからの2週間で必死に取り組んできたのは、モナコGPがとても重要な週末だとわかっているからだ。だから、あらゆる細部に至るまで注意を払って取り組んできたんだ」(アロンソ)
たとえモナコでも、Q3に進出してポイントを獲得するのは極めて難しい。荒れるレースとはいえ、近年は天候の変動さえなければ各車ともコンサバな走りでポジションを守り、そのままフィニッシュするのが通例だ。
アロンソも過度な期待は抱いていない。
「シーズン序盤戦を見るかぎり、ポイント獲得のチャンスはないと思う。トップ5チーム・トップ10のマシンはそれ以下のチームに大きな差をつけているので、僕らがトップ10に入るのはかなり難しいと思う。
13位や14位にいるなら、いつも以上にリスクを冒して攻めることで、ポジションを3つか4つ上げられるかもしれない。でも、僕らは20位や21位だから、大きなジャンプが必要だ。それでもトライはするけどね。モナコでは何が起こるかわからないから、やれる限りのことをやるだけだ」
華やかな夢物語ではなく、現実を直視し、戦う。
モナコにしかないチャンスをつかむための、モナコだけの戦いが始まる。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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