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【F1】アストンマーティン・ホンダはまだポイントを争う状況にあらず「高速コーナーは上位より10kmほど遅い」 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Mineoki Yoneya

【車体側もまだまだ熟成が必要】

 重要なのは、オーストラリアGPの週末には1レースを走れる信頼性を確保するところまで改善を果たし、さらに決勝を犠牲にして次に向けたデータ収集をしたということだとクラックは言う。

「メルボルン(の決勝)では走ろうと思えばもっと走ることはできたが、(さまざまなテストをしたからこそ)今までにわかっていなかったことが把握でき、この第2戦に向けてさらに改善を進めることができた。引き続き信頼性を高めていくための努力を続けていくことが必要だ。なぜなら信頼性のあるマシンがなければ、パフォーマンスを向上させていくことはできないから。それが今の最優先事項だ」

 開幕戦の走行データをもとに、パワーユニットとしては今季のラップタイムや競争力を大きく左右する要のエネルギーマネジメントや、電動比率が高くなったことでモーターのトルクが太く、扱いが難しくなったドライバビリティの改善もさらに進められると折原GMは語る。

 開幕前に1000周走り込んだアルピーヌやハースが「最適化できていない」と文句を言うのを聞いて、「彼らがダメならその10分の1しか走り込めていない僕らはどうなるんだ」とアロンソは言う。今のアストンマーティン・ホンダの置かれた状況は、そういうことだ。

 ランス・ストロールはパワーユニットの信頼性やドライバビリティの改善も必要と言いつつ、車体側もまだまだ熟成が必要だと語っている。

「信頼性が十分でないがゆえに走り込めていないのも事実。マシンのセットアップを煮詰めるチャンスすらほとんどなかった。バルセロナの初日からね。

 だからマシンの性能は、まだフルに引き出せていると思っていないよ。車体側のいいところとよくないところはわかっているし、ライバルよりも速いコーナーもあれば、車体側で改善が必要な部分もわかっている」

 ストロールは「高速コーナーよりも低速コーナーのほうが少しいい」と、逆説的に高速コーナーでの速さが足りていないことを示唆した。実際に高速コーナーのボトムスピードは、上位チームに比べて10kmほど低かった。ただ、走行距離を重ねてセットアップの熟成や開発が進んでいけば、それも改善できるはずだ。

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