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【F1】ホンダだけが悪いのか? マシンの振動問題にニューウェイは「被害者」と言わんばかりの口ぶり (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Mineoki Yoneya

【ストロールも口を開いた】

 アストンマーティンとホンダ、エイドリアン・ニューウェイとフェルナンド・アロンソというビッグネームの新たな船出ゆえに、周囲の期待値が高くなりすぎたのも確かだ。そして、それゆえに反動も大きくなる。

「外から見ると、実態よりも厳しく見えるのは確かだと思う。アストンマーティンに対する期待値が高かっただけに、それも理解できるし、僕も同感だ。でも、僕らは自分たちのやっていることがわかっているし、マシンの抱えている問題点も把握できている。

 エイドリアンの加入が遅れてライバルチームよりも開発開始が遅れ、そこからマシンのフィロソフィを変更したことで発表会仕様のマシンが想定よりも遅れを取っていることは確かだ。おそらく最初の数戦はそれが続くだろうこともね。でも、マシンをどうしていくべきか、マシンのどこの性能がライバルたちに比べて足りていないかはわかっているはずだし、進むべき方向性はクリアだから心配はしていないよ」(アロンソ)

 普段はマシンやチームについて多くを語らないランス・ストロールも、責任の所在を追及するのではなく、パフォーマンスを改善するためにチーム一丸となって努力をすべきだと語気を強めた。

「バーレーンではパワーユニットや車体など、さまざまな問題が起きた。振動やパワー不足に関して、ホンダは改善すべき方法がわかっているはずだ。問題はあちこちにある。

 でも、このチームには問題を指摘して責任転嫁をする文化はないし、ここで『これが原因だ』『あれが問題だ』『こんなことになっているのはこれのせいだ』なんて言うつもりはない。誰かを責め立ててそんなことを言っても何の役にも立たないし、とにかく現実を受け入れて抱えている問題に取り組み改善していくしかないんだ」(ストロール)

 シーズンが始まる以前の段階から、アストンマーティンとホンダのタッグは綻びを見せている。

 もちろんHRC Sakuraで両社の技術者たちが必死に解決策を見出すべく努力してきたのと同じように、イギリスのファクトリーでもメルボルンの現場でも、技術者たちはただひたすら状況の打破を目指し、力を合わせているはずだ。

 アストンマーティンとホンダはこのまま瓦解することなく、最終目標へ向けて突き進んでいけるのか否か──。それはトップマネジメントの決意にかかっているのではないだろうか。

著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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