【F1】平川亮31歳、レギュラーシートは夢ではなく目標 小松ハース代表は「単純にパフォーマンスで選ぶ」 (3ページ目)
【F1でレースがしたいです】
そのために平川には、現場帯同、FP1、TPCといったチャンスが与えられている。そのチャンスを最大限に生かし、レギュラーシートをつかみ獲ろうと努力している。
きっと「トヨタ」の看板を通して見る外からは、その姿は泥臭く見えないだろう。だが、実際には地味で、人間臭くて、ひたむきな努力の結晶だ。
「F1でレースがしたいです。FP1のタイムアタックでも『これが予選だったらもっといけるのになぁ』っていうモヤモヤはいつもあります。1時間で10周とか15周走ってモヤモヤして、(FP1出走なしで)帯同している時もいつもモヤモヤしている。そうやって(レギュラーシートで)走る時が来れば、という思いは常にあります。
結局はチームが僕を選んでくれなきゃいけないですし、チームに僕を起用しようと思わせなきゃいけない。しっかり とFP1で走ることで、そこに近づくと思っています。シーズンは長いので、ひとつひとつ確実にやっていくことを念頭に、まずはマシンに対する理解をしっかりと深めていきます。
シミュレーターでの作業を通して、シーズンが始まる頃にはしっかりと準備を整えた状態にしておきたいなと思っています。(実戦に出る)チャンスがあれば乗りたいという思いはありますから」
静かに燃える闘志というのは、なによりも強い──。絶えることなく熱を持ち続け、その火種がいつか花を咲かせることだろう。
【profile】
平川亮(ひらかわ・りょう)
1994年3月7日生まれ、広島県呉市出身。中学卒業後にトヨタの育成となって当時最年少で限定A級ライセンスを取得。2012年に全日本F3選手権を制し、2017年には史上最年少でスーパーGT王者に輝く。2022年よりトヨタからWECに参戦してル・マンを制覇。WEC世界王者を連覇した実績を掲げ、2024年にマクラーレンF1のリザーブドライバーへ。その後はアルピーヌを経て2025年途中よりハースのリザーブドライバーを務めている。177cm、68kg。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
【写真】レーシングブルズのリザーブドライバーを務める岩佐歩夢
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