【F1】平川亮31歳、レギュラーシートは夢ではなく目標 小松ハース代表は「単純にパフォーマンスで選ぶ」 (2ページ目)
【小松礼雄代表に言わしめた】
今年3月で32歳を迎える平川だが、F1のレギュラーシートをつかみたいという思いは「夢」ではなく「目標」だ。本気でその場所を目指し、それに必要な努力を続けている。
すべてのテストを終えてサーキットをあとにする際、平川はスタッフ全員と握手を交わし、ただの儀礼的な挨拶ではなく、長々と話し込んだりさえする。昨年4月まで所属していたアルピーヌのスタッフとも、パドックでは旧知の仲のように言葉を交わす。
ただの"お客さん"ではなく、チームの一員として認められるだけの存在感というのは、自ら動かなければ得られるものではない。
2024年にマクラーレンのリザーブドライバーというチャンスを手にしてTPCで旧型車をドライブし、グラウンドエフェクトカーに手こずりながらも速さやタイヤマネジメントのノウハウを身につけた際、平川は「自分にもやれる。どうしてもやりたい」という思いを強くしたという。
そしてさまざまなチームと交渉をした末に、その年の最後に参加したハースのテストで「なんでウチで走らないんだ?」と小松礼雄代表に言わしめたのは、平川自身のF1に賭ける努力と執念にほかならなかった。
今年、TGRがハースのタイトルスポンサーになろうとも、レギュラーシートは金で買えるものではない。小松代表は、チーム技術陣を納得させるパフォーマンスこそが重要だと強調する。
「ハースとトヨタが目指す『人材育成』のなかに、ドライバーの育成が含まれているのは確かです。それがトヨタの目標のひとつでもあると思います。ただし、一番重要なのはパフォーマンスで、レースシートに座るのはパフォーマンスの観点でベストな選択だと言えるドライバーです。
その点は全員が明確に理解しています。(豊田)章男さん自身もトヨタの育成プログラムのなかからF1ドライバーが生まれることを望んでいる一方で、冗談で『トヨタのドライバーを乗せて遅かったら金でシートを買ったと言われてしまう』とおっしゃっていましたし、我々がやろうとしていることではないんです。単純にパフォーマンスでドライバーを選ぶというのがウチらの考え方です」
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