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【F1】ホンダとアストンマーティンの「ゼロからのスタート」にアロンソも心躍る「次のテストが楽しみ」 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【開幕までテストはわずか3回】

 ニューウェイ体制で挑むホンダとの船出の瞬間を、オーナーのローレンス・ストロールもピットガレージで見守っていた。2日目にはひとまずの作業を終えたマネージングテクニカルパートナーのエイドリアン・ニューウェイも現場に合流し、テストを見守った。

「我々は少し特殊な立場にある。新しいパワーユニットパートナーとしてホンダを迎え、さらに自社製ギアボックスを初めて製作した。そこに新しい車両規定と新しいパワーユニット規定が重なっている。

 そう考えると、これは最悪のケースとも最高のケースとも言えるが、このレギュレーションにワークスチームとして臨むのは、チームにとって非常に大きな変化だ。さらにエイドリアンも加わった。とてもエキサイティングで変化の多い状況だ」

 マシンは完成した。だが、新規定のマシンだけに、これからの熟成こそが重要だ。

 マシンが持つポテンシャルもさることながら、開幕当初わずか3回のテストでどれだけ準備をスムーズに進められたかという「完成度」の勝負になるだろう。そしてシーズンが進んでいくなかでは、どれだけマシンを理解しアップデートを進められるかという「進歩度」の勝負になる。

 新たにタッグを組むアストンマーティンとホンダにとっては、お互いの連携を深めることも重要な課題のひとつだ。現場では昨年に引き続き折原伸太郎エンジニアが統括し、2024年前半までチーフレースエンジニアとしてレッドブルとともに戦っていた湊谷(みなとや)圭祐がレースエンジニアリング実務を担う。

 そういったスタッフ間の連携も順調に進んでいると、クラックは言う。

「まだ始まったばかりだし、以前のパートナー(メルセデスAMG)と長い関係があったからこそ、まずは新しい関係値のなかで人を知る必要がある。名前を覚え、お互いにどうやって一緒に仕事をするのか、お互いに何を期待しているのか、責任の範囲はどこまでなのか......そうしたことを一つひとつ理解していかなければならない。

 そのなかではいいスタートを切ることができたし、我々とホンダの間にはいくつもの笑顔が見られた。今はこの開幕前の時間を使っていかに一緒に仕事をしていくかを学び、可能なかぎり一体となっていくことに主眼を置いている。

 彼ら(ホンダ)は間違いなくレース屋であり、とてもオープンで率直に意見をぶつけ合える。それはとてもいい点だと思っているし、これから関係を続けていくのが楽しみだね」

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