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【F1】角田裕毅シート喪失でホンダ・レーシング社長の想いは...「チャンスがあれば一緒にやりたい」 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【社内でマックスのファンが増えた】

── RBPTが当初計画していたのは、パワーユニットを受け取って自ら運用するというものでした。しかしそれは簡単なことではなく、ホンダが全力でサポートしてきたからこそ、レッドブルはこれだけの成功を収められました。それだけホンダの貢献は大きかったわけですよね。

「そうですね。『開発凍結だから何もしない』というふうに思われがちですし、その努力や貢献をわかっていただくのはなかなか難しいと思うんですけど、HRC Sakuraのメンバーたちは極限までパワーユニットを使いきっていくスタンスで、ピリピリしながらもやり続けました。勝ち続けた2023年だって『自分たちのミスで連勝が止まるなんてことはあってはならない』という思いもありました。

 2024年はマシンが苦しいなか、少しでも車体側に貢献していこうと、どれだけ高い温度でパワーユニットを使えるかをテストして、エンジニアたちもパワーユニットをいじめながら空力面に寄与しようと最後までがんばってくれました。そんな状況のなかであれだけの結果を挙げてこられたのは、本当にうれしかったですね」

── この8年間で、特に記憶に残っているのは?

「2019年のオーストリアGPの初優勝や、2021年の最終戦アブダビGPのタイトル獲得は特に記憶に残っていますが、個人的には今年の日本GPも涙が出るくらいうれしかったですね。それほど競争力があるとは思えない状況ながらも、マックス(・フェルスタッペン)がポールポジションを獲り、優勝しました。

 マックスのホンダに対するリスペクトみたいな思いもすごく感じたし、それがHRC Sakuraのメンバーたちにも伝わって、社内でもマックスファンが増えました。彼のタイトル獲得のために貢献したいという思いがより一層強くなったのは、あの勝利があったからこそだと思います。マックス自身も『ホンダにとってどれだけ鈴鹿が大事なのかはわかっているよ』と言ってくれて、彼の思いはものすごく感じましたね」

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