【F1】角田裕毅が今の心境を語る「アブダビGPが終わったあとには、もっと実感して落胆するのかも」 (2ページ目)
【ホンダとともに戦う最後のレース】
今はただ、目の前のレース週末に全力を尽くすこと、チームメイトのドライバーズタイトル獲得を少しでもアシストすること、チームのコンストラクターズ2位争いに少しでも貢献することしか考えていない。湿気でぼやけたアブダビの空のように、今は周りがクッキリとは見えず、目の前のことだけを見て全力で疾走している。
そんなレース週末を走り終えた時、現実に直面し、計り知れない喪失感に襲われることになるのかもしれない。
F1という世界で戦うことができないというのは、F1ドライバーにとって、このうえなく苛烈で残酷な仕打ちだ。
そしてこのアブダビのレースは、ホンダとレッドブルの、そしてホンダと角田の、ともに戦う最後のレースでもある。
ホンダの現場総指揮を執る折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネージャーは、レッドブル側担当のチーフエンジニアでもあり、今年の第3戦日本GPからレッドブルに昇格した角田の走りや苦闘をそばで見てきた。昨年途中まではレーシングブルズ(当時はRB)側のチーフエンジニアであり、付き合いも長い。
ホンダとしてレッドブルの人選にコメントする立場にはないが──と前置きをしながらも、個人的な思いを語ってくれた。
「長年一緒にやって来た裕毅にシートがないというのは、個人的には残念です。結果は見てのとおりですので、結果が出ない苦しさというのはあったと思います。
それでも最後の最後まであきらめずに、エンジニアと遅くまで少しでもマシンをよくするために努力する姿勢でやっていましたし、そこはレーシングブルズ時代から何も変わっていませんでした。今後は我々と別のチームで走るというのが、ちょっと不思議な感じではありますね......」
角田も、ホンダへの感謝はことあるごとに語ってきた。
2026年はレッドブルのリザーブドライバーとしての責務に専念する角田だが、2027年のレギュラー復帰を目指すうえでは、また再びホンダとの関係が蘇らないとも限らない。
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