【F1】角田裕毅はレッドブルのシートを守れず降格 歯車を狂わせた「イモラのクラッシュ」がなければ... (3ページ目)
【完成されたドライバーになれず】
自分の力だけではどうにもならないことも含め、苦しいなかで戦ってきた8カ月間の成長に、角田自身は「後悔はない」と言いきる。
「やれるだけのことはやってきましたし、マシン仕様が同じになった瞬間にマックス(・フェルスタッペン)の0.2〜0.3秒以内で走れていますし、自分の実力は証明できたと思います。過去数年間でこれだけコンスタントに僅差で走れたチームメイトはいなかったはずです。シーズン途中で移籍して最初は苦労もしましたけど、ここまで来られたのはよかったと思います」
角田裕毅の魅力とは、見る者をワクワクさせるような「無限の可能性」だった。それはある意味で「未完成である」ということでもあった。
しかし、レッドブルというトップチームが求めるのは、完成されたドライバーだ。F1で5年目の角田裕毅は、レッドブル昇格から8カ月でそのレベルへと達することができなかった。着実に歩みを進めてはいたが、まだ十分ではなかった。
だが、まだこれですべてが終わったわけではない。
ここで得た経験と教訓を生かし、新たな立ち位置で与えられたチャンスを最大限に生かし、一段上のドライバーへと成長してもらいたい。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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