【F1】角田裕毅は「不運」を強調するも...ひとつの理由でギャンブルに敗れたわけではない (2ページ目)
【コラピントをすぐ抜いていれば...】
角田は堅実な走りで中団グループの集団とのギャップを詰め、彼らがピットインすれば先行できる位置にいた。
アントネッリがここから最後までハードタイヤを保たせて、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑えきり4位でフィニッシュ(レース後マクラーレン勢の失格により3位に繰り上がり)したことを考えれば、このレッドブルと角田のギャンブルは決して間違いではなかった。
角田もアントネッリと同じようなペースで最後まで走り続けられれば、アントネッリの10秒後方ならカルロス・サインツ(ウイリアムズ)との5位争い。実際にはサインツやイザック・アジャ(レーシングブルズ)が角田に先行される前にピットストップしてカバーしてくるため、アジャの後方になった可能性が高いが、それでも7位。
20周目あたりまでは、この展開が見えていた。
しかし、ペースの上がらないフランコ・コラピント(アルピーヌ)を抜きあぐね、逆に15周ほどフレッシュなタイヤを履くフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とオリバー・ベアマン(ハース)に抜かれてしまい、入賞圏は遠のいてしまった。
「フリーエアでのペースは悪くなかったと思うんですけど、ダーティエアに入ってからはペースがなかなか伸びませんでした。ダウンフォースを削ったのが逆にアダとなって、(ツイスティなコーナーが連続する)セクター2がなかなか伸びなかったのもありました」
もしコラピントをスムーズに抜いていれば、ここから最後まで引っ張って、実質ノンストップ作戦で7位が獲れた可能性が高かった。
だが、ここでタイムロスしている間に中団勢はすべて角田のピットウインドウ外に出てしまい、ノンストップ作戦で入賞する可能性は消滅。あとはミディアムタイヤに戻してタイヤ差で抜き返すことに賭けるしかなかったが、デグラデーション(性能低下)が小さかっただけにタイヤ差の効果は小さく、その成功確率が極めて低いことは明らかだった。
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