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元レーサーでパイロットの中嶋大祐は機長を目指して奮闘中「レースとは求められるものがまったく違いました」 (3ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 西木 義和●撮影 photo by Nishiki Yoshikazu

【機長を目指して日々奮闘中】

ーーでは、中嶋さんのパイロットとしての現在の目標は?

 副操縦士になって2年経っていますが、現在のプログラムでは最短6年で機長に昇格するチャンスを得ることができます。できれば40歳の手前ぐらいに機長になりたいという気持ちで今、一生懸命に勉強しているところです。

ーー機長と副操縦士の役割の違いは?

 機長のことはPIC(パイロット・イン・コマンド)と言うのですが、操縦だけでなくフライト全体の最終責任者で、機内のあらゆることを決める役割があります。それを副操縦士は補佐するというのが定義上の役割です。

 あとパイロットは機長と副操縦士の2人で、PF(パイロット・フライング)とPM(パイロット・モニタリング)という役割を担います。PFは主に操縦を担当し、PMはモニターや管制官との通信などを担当します。

 多くの方は機長が毎回PFを担当し、副操縦士がPMをやっていると思われるかもしれないですが、操縦桿(かん)を握るのは機長と副操縦士のどちらがやってもいいんです。フライトごとに機長が決めます。

 もちろん機長が基本的にPFとしてフライトを組み立てるケースが多いですが、副操縦士もゆくゆくは機長にならなければなりません。機長からPFとして操縦の機会をいただいて、勉強していますが、想像していたよりも大変です。

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後編へつづく

<プロフィール>
中嶋大祐 なかじま・だいすけ/1989年1月29日、愛知県生まれ。2004年より全日本カート選手権に参戦し、2006年に鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(現ホンダ・レーシング・スクール鈴鹿)に入校すると、スカラシップを獲得。2007年よりフォーミュラチャレンジ・ジャパンや全日本F3選手権に参戦。2009〜2010年には渡英し、イギリスF3選手権で活躍する。2011年より国内に活動の場を移し、ホンダのワークスドライバーとして国内最高峰のスーパーフォーミュラの前身フォーミュラ・ニッポンやスーパーGTに参戦。2019年シーズン限りでドライバーを引退。2021年に関西空港を本拠とする航空会社Peachにパイロットとして入社。現在は、副操縦士を務める。

著者プロフィール

  • 川原田剛

    川原田剛 (かわらだ・つよし)

    1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。

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