【F1】角田裕毅にとって運命の2連戦 「予選一発の速さ」さえ改善すれば上位を狙える戦闘力 (3ページ目)
【チームを責める前にやれること】
しかし、旧型フロアを使っていた頃に比べれば理論上の差は小さく、それよりもドライビングでマシンの性能をフルに引き出すことに集中すべきだと角田は言う。確かにマシンの差はあるが、ドライビングにも差があるからには、スペック差とチームを責める前に自分にやれることをすべてやりきるべきだからだ。
「マックスと少し差があるのは確かですけど、チームは僕のマシンにも新型を投入しようと全力を尽くしてくれています。コストキャップ(や2026年型開発にリソースを割かなければならないこと)などいろんな事情を考えれば、そこは十分に理解できることです。
2台のスペック差はベルギーGP以前ほど大きくないですし、パッケージの違いよりも自分自身の改善に集中できる状況には、とても満足しています。僕としては手持ちのパッケージで全力を引き出すしかないですし、マシンに対する自信という点で自分自身にもまだまだ改善できる部分があるので、今はそこが最優先です」
予選さえ改善できれば、あとは上位で戦える。レースペースの改善が果たせたからこそ、予選一発という課題に専念すればいい。
シンガポールで見えた光明と課題を背に、相性のいいサーキット・オブ・ジ・アメリカズで、角田の目はポジティブに未来を見据えている。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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