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40歳のハミルトンは苦境の一方、ルーキーたちがいきなり活躍 中野信治が解説する「若手とベテランの明暗」の背景 (2ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi

【天性のスピードで魅せるルーキー】

 マクラーレンは、ランド・ノリス(25歳)とオスカー・ピアストリ(24歳)という若いドライバーふたりのラインアップで結果を出しています。今シーズンデビューしたキック・ザウバーのボルトレートもそうです。シーズン序盤こそミスもあり、なかなか結果を出せませんでしたが、中盤戦に入ると大ベテランのニコ・ヒュルケンベルグに匹敵するパフォーマンスを発揮しています。

 20歳のボルトレートはキック・ザウバーという中堅チームにいるのであまり目立ちませんが、細かく見ていくとすごいドライバーです。チーム体制やマシンの競争力、チームメイトが違いますので、新人の前半戦を一概に評価はできませんが、現代のF1を吸収するスピードで言えば、メルセデスのアントネッリを上回っていると思います。

今季F1における新人とベテランドライバーの明暗を語った中野信治氏 photo by Tanaka Wataru今季F1における新人とベテランドライバーの明暗を語った中野信治氏 photo by Tanaka Wataruこの記事に関連する写真を見る

 前半戦、新人では最上位のドライバーズランキング7位で終えたアントネッリ。第10戦カナダGP(6月16日決勝)で初表彰台に上がっていますが、前評判が高かっただけに、やや期待外れの見方もあります。

 でも18歳でワークスのメルセデスからデビューし、マシンを走らせるだけでも大きなプレッシャーです。そのうえで今一番脂が乗っているジョージ・ラッセルに対してつねに近くにいるとか勝つというのは正直難しい。年に何回か勝つだけでもすごいことだと僕は思います。彼がこれから2〜3年とメルセデスで乗るチャンスを得られるのであれば、伸びてくる可能性は高い。メルセデスとしては間違ったチョイスはしていないと思います。

 20歳のハジャーも前半戦で光ったルーキーのひとりです。彼はナチュラルな速さがあって、感性と感情で走るドライバーです。それが彼の強さでもあり、若干弱い部分にもなっています。たとえば、感情をうまくコントロールできずに冷静な判断を失ってミスをしたり、マシンに対する理解もまだ十分ではなかったりするように見えます。しかし、天性のスピードは魅力的で、関係者の高い評価を得ています。

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