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【F1】角田裕毅はフェルスタッペンと0.163秒差でも笑顔なし レーシングブルズも抜けない前代未聞の大不振

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

F1第14戦ハンガリーGPレビュー(前編)

 いいニュースと、悪いニュースがある。

 いいニュースは、ベルギーGP予選で角田裕毅(レッドブル)がマックス・フェルスタッペンにわずか0.163秒差という僅差まで迫ることができたということ。

 悪いニュースは、それが8位(フェルスタッペン)と16位(角田)だったということ。

角田裕毅はハンガリーGPでつらい現実にぶち当たった photo by BOOZY角田裕毅はハンガリーGPでつらい現実にぶち当たった photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る「(ベルギーGPの予選で)新型パッケージを投入してからはクルマがまともになって、マックスと近いタイムで走ることができています。データ上で見れば、特にショートランに関しては着実にギャップを縮められているのがわかっています。

 今回の予選は0.1秒差でした。それって(フェルスタッペンの)過去8年間のチームメイトたちのなかで、最もマックスとの差が小さかったレースのひとつだと思います。ここまで迫ることができたドライバーはいないので、僕もそのことは誇りに思うし、チームもポジティブに捉えてくれています」

 角田はハンガリーGPを終えてそう語ったが、笑顔はなかった。あまりに多くの問題が、その誇らしい事実を覆い隠してしまったからだ。

 レッドブルがハンガロリンク(ハンガリーGP)で苦戦するであろうことは、レース週末を迎える前からわかっていた。RB21が苦手とする中速コーナーが大半を占め、逆に得意とするストレートはほとんどない。そして弱点であるリアタイヤにも厳しい。

 それに加えて、この週末はタイヤのグリップをうまく引き出すことができなかった。第9戦スペインGPで角田だけが見舞われたのと同じように「マシンバランスは悪くないものの、グリップがまったくない」という症状をどうやっても改善できなかった。

 そのふたつの要素が絡み合って、レッドブルはフェルスタッペンですら予選8位、決勝ではレーシングブルズを抜けずに9位に終わるという、前代未聞の不振に見舞われてしまったのだ。

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著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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