検索

【F1】角田裕毅はレッドブルの繊細なマシンを乗りこなせるか「自信は日本GPの時より深まっている」 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【フィーリングはいいがタイムは出ない】

 バーレーンGPは、陽が沈んだあとの土曜19時に予選、日曜は18時に決勝のスタートが切られる。同じ時間帯に走行できるのは金曜午後のFP2だけであり、角田にとってその課題に取り組むチャンスは決して多くない。

 だから今週末だけで、そのタイヤアプローチがナチュラルにできるようになるとは考えていない。

 同時に、シミュレーターで感触を確かめていた以上に実走ではリアがトリッキーだったレッドブルのマシン、RB21の扱いにも慣れる必要がある。

 過去のドライバーたちのようにその扱い自体に苦戦するところはないが、速さを最大限に引き出すとなると、話は別だ。フェルスタッペンが鈴鹿で勝利を手繰り寄せた要因でもある、美しいまでの完璧な予選アタックができるようになるためには、マシンを隅々まで理解し、自信を持って攻められるところまで「対話」できるようにならなければならないからだ。

 角田自身にそのドライビング能力があることは、チームもすでに理解したはずだ。しかし、マシンとの対話には、もう少し時間がかかる。

 才能さえあればポンと乗って速く走れたのは、マシンがごくシンプルな"機械"だった20年前や30年前までの話。今のF1は空力だけでなく、ブレーキバランスやディファレンシャル、パワーユニットのエンジンブレーキといった電子制御を駆使して隅から隅まで尖った性能をまとめ上げているマシンだ。当然、そのすべてを手足のようにナチュラルに扱えるようになるには、才能とは別の時間がかかる。

 日本GPでは角田も知識と経験を生かし、RB21を速く走らせるためのトライをいくつも行なった。

 シミュレーター上ではリアのピーキーさを抑えて走るセットアップの感触がよく、フェルスタッペンもそれに賛同してFP1を走行した。しかし、FP2ではフェルスタッペンはフロント寄りに、角田はさらにリア寄りへと別々の方向をトライしたところ、角田のマシンは「フィーリングはいいがタイムは出ない」という結果になった。

2 / 4

登録は簡単! チェックを入れてボタンを押すだけ 詳しくはこちら

キーワード

このページのトップに戻る