MotoGPデビュー戦で小椋藍が衝撃の走り 日本人ルーキー5位は2001年の中野真矢以来 (3ページ目)
【ドゥカティ以外のライダーで最上位】
最初のスプリントで表彰台を射程圏内に収める4位でゴールしたことには、メディア関係者のみならず多くの人々を驚かせた。だが、翌日の決勝では、この倍の周回数を走行する。気温36度・路面50度という環境条件では、フルレースディスタンスを土曜のような高いレベルで最後まで走りきるのは厳しいかもしれない、という予測するのが普通だろう。
だが、そのような予想を覆して、日曜の決勝でも終始一貫して安定したペースで走りきり、5位でチェッカーフラッグを受けた。Moto3やMoto2時代に定評のあった高水準の安定感は最高峰の決勝レースでも存分に発揮され、沈着冷静な戦況の読みもさることながら、灼熱の環境でも優れたタイヤマネジメント能力を発揮していることを感じさせた。
小椋藍の走りをマルコ・ベッツェッキも賞賛 photo by Trackhouse MotoGP Teamこの記事に関連する写真を見る「タイヤの摩耗はレース前に予想していたとおり、とくに最後の6〜7周が厳しかったです。びっくりしたというわけではないので、マネージできる範囲内でした」
「昨日のスプリントでペコからたくさん学んだので、それを今日の決勝レースでも活かして、最後までいいペースで走りきることができました」
MotoGPクラスに昇格したルーキーライダーが初戦で上位フィニッシュを飾るのは、2013年にM・マルケスが6番グリッドからスタートして3位に入った時以来である。日本人選手の最高峰デビュー戦としては、中野真矢の5位(2001年開幕戦・鈴鹿)以来の好成績だ。
さらに注目したいのは、土日のレースともドゥカティ以外のライダーで最上位の成績となっている点だ。アプリリアファクトリーチームのライダーで、何度も優勝や表彰台を経験しているマルコ・ベッツェッキの言葉を紹介しておこう。
「自分と乗り方が極めて似ている。非常に正確で、すばらしい。日本人ライダーの例に違わず、しっかりと計画を立てて臨み、すごくいい仕事をする。藍のデータを見て、彼よりもうまく走れるように、自分に足りないところは取り入れていきたい。
藍もまた、僕や彼のチームメイトのラウル(・フェルナンデス)のデータを見て参考にしている。そうやって(謙虚に)取り組むことは、自分にできることをハッキリさせていくうえで非常に役に立つ」
3 / 4

