MotoGPデビュー戦で小椋藍が衝撃の走り 日本人ルーキー5位は2001年の中野真矢以来 (2ページ目)
【戦前予想はポイント圏内で上々】
だが、小椋の場合は最高峰デビュー戦から上位争いをするに違いない逸材、という熱い視線が集まっていたわけではない。
小椋自身も、冷静な性格の持ち主だけに過大な目標設定はしていなかっただろうし、チームマネージャーのダビデ・ブリビオも「ルーキーなのだから、初年度は楽しみながらMotoGPの走り方について学んでほしい」と述べていた。小椋の活躍に注目する日本のファンであっても、まずは15位以内のポイント圏内に入れば上々、と思っていたのがおそらく正直なところだろう。
じっさいに、この開幕戦の約2週間前に同地で行なわれたプレシーズンテストでは、小椋は11番手タイムだった。トップタイムのM・マルケスからは0.781秒差で、ルーキーにしては上出来、というのがこの時の本人と周囲の見方だった。
小椋藍はバニャイアの走りを冷静に分析した photo by Trackhouse MotoGP Teamこの記事に関連する写真を見る しかし、開幕戦の週末が始まると、小椋はそれ以上のパフォーマンスを発揮した。
金曜午前の練習走行からいきなり6番手タイム。午後の公式プラクティスセッションでは9番手を記録して、土曜午前の予選で上位選手12名が争う組(Q2)へダイレクト進出を果たした。その予選Q2では5番手タイム。なんと、午後のスプリントと翌日の決勝本番へ向けて、2列目のグリッドを確保してしまったのだ。
現地時間午後3時にスタートしたスプリントでは、スタートを成功させてポジションを4番手に上げると、最後までその位置をキープしてゴールした。スプリントの最初から最後まで、2022年・2023年のMotoGPチャンピオンであるバニャイアの背後で走行し続けことでスムーズなライディングを学べた、と小椋はレース後に述べた。
「彼の走りをできる限りコピーしようとして走りました。ずっとペコの後ろで走り続けたことはすごく勉強になりました。スプリントでは誰もがもっとアグレッシブに攻めるものだと思っていたけれども、皆、とてもスムーズに走っていました。自分のスタイルもそうなので、いいと思います」
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