【F1】ホンダ・レーシング社長に聞く「トヨタがF1に関わってきたこと、どう思いますか?」 (3ページ目)
【F1ドライバーになる人間を育てる】
── 岩佐歩夢選手は今季、レーシングブルズのリザーブドライバーとして活動することになります。
「ホンダの育成プログラム出身ドライバーとして、今後の彼にも期待しています。リザーブドライバーの職務を今季の中心としてF1に全戦帯同する選択肢も協議したのですが、本人がスーパーフォーミュラに参戦しながらレーシングブルズのシミュレーターやリザーブドライバーの仕事をやっていきたいと希望したので、M-TEC(TEAM MUGEN)と相談しながら、昨年スーパーフォーミュラを戦ったパッケージの継続を軸に、F1にも帯同できる体制を整えました。
やはりF1のコミュニティにいるのは大事なことです。現場に行ったり、シミュレーターをやって、現場でコミュニケーションを図り、存在感を示しながら、F1にステップアップするチャンスをつかんでほしいなと思っています。2024年もそうでしたが、2025年もかなり早い時期、6月や7月に2026年のことを決めなければならない状況になると思われるので、岩佐選手のいろんな可能性を見定めていきたいと思っています」
── トヨタ(トヨタ・ガズーレーシング)がF1への関わりを広げていることについて、どのように感じていますか?
「トヨタさんがF1に入ってくるのは、F1全体の盛り上がりにとってプラスになると思いますので歓迎します。ただ、トヨタさんがどういった関わり方をするのかはまだよくわかりませんので、コメントしづらいところではあります。日本のドライバーがF1の世界で活躍するのは日本のファンにとってもうれしいことですので、我々にとっても励みになります」
── 今季はホンダとレッドブルのドライバー育成プログラム提携が終了し、昨年フランスF4でチャンピオンになった加藤大翔選手がHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)の一員として、FIA F3の下に位置するフォーミュラ・リージョナルに参戦します。今後のドライバー育成はどのように考えていますか?
「HFDPの目標は明快で、『F1ドライバーになる人間を育てる』ということが『A00』(ホンダ社内でプロジェクトを検討する際に冒頭で優先される「企画の大義」)です。F1の表彰台に日の丸を掲げるのが我々の夢でもありますので、まずはそこに近づけるような取り組みをすべきだと思っています。
そのためには、日本国内での育成に加え、ヨーロッパをはじめ海外で育てていくことも必要であると考えています。よって育成ドライバーの活動の場は、ヨーロッパ側にも増やしていくべきだと思っています」
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