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【F1】2024年の10大ニュース(中編)「角田裕毅を昇格させなかったレッドブルは保守的なチームに成り下がった」 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

(6)日本人F1チーム代表「小松ハース」が大躍進

 昨年最下位の苦渋を味わったハースは、エンジニアの小松礼雄をチーム代表に据えて2024年シーズンを迎えた。

 小松代表はまず、マシン開発を停滞させていた組織の改革に着手する。イギリスのレース部門およびビークルダイナミクス部門とイタリアの空力部門のコミュニケーションを密に取り、マシンを速くするために本当に必要な開発アイテムが俎上に乗るようにしていった。

 同時に、チームとして目指す目標・目的を明確にし、それを全員が理解して共有することで目の前の結果を意識して焦ることなく、本当に必要な作業に集中できる環境を整えた。

 その結果が計4回の大型アップデートの成功であり、「ひとつでも上の順位」ではなく「入賞できなければ意味がない」というレース戦略によるポイント獲得だった。

 ハースは見違えるように生き生きしたチームへと変貌し、現場の雰囲気も明るく活発なコミュニケーションが見られるようになった。現場においても、チームのSNS等での発信においても、その中心にいたのは小松代表だ。

 チームスタッフも設備もほとんど変わらなくても、運営によってこれだけ変わるということを証明してみせた。小松代表の手腕はF1パドックにおいて高く評価されて、その存在感は日に日に増している。

(つづく)

◆F1総括10大ニュース・後編>>「夢を叶える次の日本人ドライバーは?」

著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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