【F1】角田裕毅は飛ぶように速かった! 表彰台のチャンスを逃すも予選3位の快走にセナの姿を見た (2ページ目)
【海のなかを走っているような...】
自身最高位の3番グリッドから臨む決勝は、やはり予選に続いてウェットコンディションになった。
懸念された激しい雨は降らなかったが、レースの途中に強い雨雲が通り抜ける予報はあった。それをどう乗り越えるが、そこがこのレースの最大の山場になることはわかっていた。
角田裕毅に表彰台のチャンスは十分にあった photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る スタートでインからエステバン・オコン(アルピーヌ)が襲いかかり、アウトからはリアム・ローソン(RB)が並びかけてきたが、ローソンがチームメイト同士の接触を避けるべく引いたことで、角田は3位の座を維持することができた。
そこからオコン、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペンを抑えて、26周目まで堂々と3位を快走。やがて雨が降ってきた。
雨脚は28周目、29周目と急激に強まり、1時間に20mmの雨になった。路面はたちまち水浸しになり、コーナー全体が川のようになった箇所がいくつもあった。
「まるで海のなかを走っているような状態でした」
それでも、この雨が4〜5分しか降り続かないことを知っていたチームは、ステイアウトを指示した。レッドブルのフェルスタッペン、そしてアルピーヌ勢もそうだった。
ドライバーたちは「ウェットタイヤに履き替えるか、赤旗だ」と報告し、数分でこの雨が上がればあとは雨が降ってこないことを聞くと、「それならステイアウトだ」と答えた。コース上に留まることができないほどのコンディションになれば、セーフティカーか赤旗でレースはストップすることを知っていたからだ。
RBも同じように考え、角田にステイアウトの指示をした。
しかし28周目の最終コーナーを立ち上がった角田は、あまりのコンディションのひどさに「エクストリーム!エクストリーム!」とウェットタイヤ(エクストリームウェザータイヤ)への交換を訴えて、ドライバー判断でピットへと飛び込んだ。
目の前のコースコンディションに対する判断としては、間違っていなかった。しかし、チームから「この雨は数分で止む」という情報が伝えられていれば、角田の判断は違ったものになっていた可能性が高い。
2 / 4


