【F1】角田裕毅にセナの不思議な力が舞い降りれば...レッドブル昇格に向けて勝負のサンパウロGP (3ページ目)
【ペレスのシート喪失へカウントダウン】
予選が行なわれる土曜午後の降水確率は40%、そして決勝の降水確率は60〜70%。そして、降るとしたら雷雨になる可能性が高いという予報になっている。
"湖の間"という意味のインテルラゴスは、まさに湖に囲まれていて天候が変わりやすく、雨が降る時はあっという間に空が暗くなって激しい土砂降りになる。
セナがなかなか勝てなかった母国ブラジルで初めて勝った1991年も、ギアボックスが壊れ6速ホールドで走らなければならない苦境を救ったのは、最終盤の雨だった。2度目にして最後の勝利となった1993年も、豪雨のなかを快走しての優勝だった。
そんな不思議な力が、今年は誰の背中を押すのか。
セルジオ・ペレスの不振が続き、前戦メキシコシティではQ1敗退からの無得点。そのペレスと接触し不適切なジェスチャーで批判を浴びたリアム・ローソンも無得点に終わった。
ペレスのシート喪失の噂も日に日に色濃くなるなか、そうなった場合には角田とローソンのどちらがレッドブルに昇格することになるのか、そういった雑音も角田の耳にはどうしても入ってくる。
ここ一発で速さと強さを見せればレッドブル昇格に大きく近づくことも事実であるだけに、オースティンやメキシコシティで見せたような失態は絶対に繰り返すことはできない。そのうえで、攻めて走り結果を掴み獲らなければならない。それは決して簡単なタスクではない。
「間違いなくマックス(・フェルスタッペン)は今のベストドライバーですし、レーシングドライバーというのは誰だってそういうドライバーと戦いたいと思うものです。彼はたくさんのスキルを備えているので、一緒に走れば彼から学べることもたくさんあるでしょうし。でも、どうなるかはわかりませんし、今は自分がやるべきことに集中しています。(RBで)自分のやるべきことがまだ果たせていませんから」
何が起きるかわからないこのブラジルの週末を、角田裕毅はキャリアの大きな一歩にすることができるだろうか。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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