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鈴鹿8耐が人々の心を強く揺り動かす理由 フィクションではとうてい発想できないことが現実になる (2ページ目)

  • 西村 章●取材・文 text by Nishimura Akira

【ホンダのライバルとなるのはドゥカティか】

 ザルコはMotoGPで21回の表彰台を獲得している実力者で、昨年までドゥカティ陣営に所属し、今年からホンダへ移ってきた。耐久レースの人気が高いフランス出身で、8耐に興味があることを以前から公言してきたザルコは、6月に公式テストへ参加した際の印象を以下のように述べている。

「バイクは戦闘力が高く、(いつも乗っているMotoGPマシンとの)違いにもすぐに適応できて、戸惑うことは何もなかった。コースを知り尽くしている日本人ライダーがよいお手本になって、伝説的な鈴鹿サーキットの攻略も進んだ。とても印象的なコースで、路面とグリップが良好なので、些末なことを忘れてひたすら走りを楽しむことができる。ライバル陣営にはいくつか速いチームとライダーがいて、非常に安定した速いペースで走っていた」

ドゥカティが鈴鹿でどんな走りを見せるのか photo by Honda Mobilityland Corporationドゥカティが鈴鹿でどんな走りを見せるのか photo by Honda Mobilityland Corporationこの記事に関連する写真を見る ザルコは特定のチームやライダーを名指しはしなかったが、おそらく彼が示唆しているであろう強力なライバルのひとつが、Ducati Team Kagayama(水野涼/ジョシュ・ウォータース/ハフィス・シャーリン)だ。

 スズキのライダーとして活躍してきたチームオーナーの加賀山就臣は、二輪ロードレースの存在感を向上させるための取り組みに熱心で、Team KAGAYAMAで横浜の交通安全パレードに参加したり、鈴鹿8耐にグランプリライダーを参加させたりするなど、さまざまな活動を行なってきた。今シーズンはチーム名称からもわかるとおりドゥカティの全面的な協力を得て、全日本ロードレースに水野が世界スーパーバイク選手権(SBK)のチャンピオンマシンで参戦している。

 8耐にはその耐久仕様で臨み、水野とオーストラリア人のウォータース、マレーシア人のシャーリンというラインナップを揃えた。ドゥカティはMotoGPで圧倒的な速さと強さを披瀝しているが、そんな彼らのマシンが耐久レースで果たしてどのような戦いを見せるのか、世界的にも大きな注目を集めそうだ。

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