角田裕毅にF1初開催マイアミはチャンス。ベテランたちとの経験の差は縮まるか (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

ガスリーと遜色ない走りも?

 そういう意味では、角田にとってはベテランたちとの経験値の差が縮まるチャンスでもある。

 昨年もバクー(第6戦アゼルバイジャンGP)やジェッダ(第21戦サウジアラビアGP)など、開催回数が少ないサーキットでは僚友ピエール・ガスリーと遜色ない走りを見せることも少なくなかっただけに、角田にとってはチャンスになるかもしれない。

 前戦イモラ(第4戦エミリア・ロマーニャGP)では、それを裏づけるような好走を見せた。

 チームにとって最もデータと経験値の多い地元イモラとは対照的に、まったくデータがないなかで戦うマイアミGPのレース週末では、ドライバー自身のスキルや成熟度もいつも以上に問われる。角田にとっては2年目の真価が問われるレースになりそうだ。

「自信という点では、イモラは今までで最高のフィーリングでした。去年のアブダビ(第22戦)とも違う自信です。

 今年はまったく新しいマシンだっただけに、自信をビルドアップし直す必要があったんですが、イモラではこれまでで最高の自信を持って走ることができました。これから様々なアプローチの方法を採って、ステップバイステップでさらに自信を深めていければと思っています」

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