スーパーGT開幕戦で予想を裏切った「Z」。トヨタのお膝元・富士スピードウェイで日産の下克上あるぞ! (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

王者トヨタの牙城を崩せるか

 GT-Rで臨んだ1年前の開幕戦、日産勢の最上位は7位だった。それを考えると、かなりの前進を果たしたと言える。予想以上の躍進に、今シーズンの期待は高まるばかりだ。

 そこで注目されるのは、5月3日・4日に行なわれる第2戦。約1.5kmのメインストレートを誇る富士スピードウェイが舞台となる。直線スピードを強化してきた新型Zの本領が存分に発揮されるサーキットだ。

 昨年までのGT500クラスでは、トヨタのGRスープラが直線スピードで優位に立っていた。しかし、開幕前テストでの走りを見ていると、GRスープラに匹敵するスピードを日産Zも記録している。トヨタのお膝元である富士で日産陣営がレースの主役に躍り出る可能性も十分にありそうだ。

 開幕戦では3メーカーほぼ横一線という結果となっただけに、次の第2戦が今シーズンの主導権争いのカギとなるかもしれない。ここ数年はトヨタとホンダの争いがメインだったが、今年はそこに日産が加わりそうだ。

「新型Zのデビューイヤーチャンピオン」実現に向けて、日産は悪くないスタートを切った。

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