角田裕毅、初めてのお祭りに興奮気味。3年ぶりのオーストラリアGPはチケット完売でコロナ前の熱気に戻った (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

FP1でガスリーを0.5秒上回る

 角田にとっては初体験のサーキットだが、本人に焦りはない。昨シーズン新人として多くの苦労をしてきた経験が、今年の冷静沈着な角田を形成しているからだ。

「また新しいサーキットでのレース週末なので、落ち着いて徐々にビルドアップしながら組み立てて、もちろんQ3進出とポイント獲得を目指して頑張りたいと思います。去年はいろんなサーキットが初めてで、うまくいったところもいかなかったところもありましたが、それを踏まえてどういうふうに組み立てていけばいいかはある程度わかっているので、それに従ってやっていきたいと思います」

 金曜のフリー走行は走り出しからまずまずのフィーリングを掴み、FP1ではマシンのナーバスさに苦戦するガスリーを尻目に0.5秒も上回ってみせた。しかし、FP2ではソフトタイヤのアタックランで思うようにタイムを詰められなかった。

「セットアップもまだまだだと思いますし、僕自身のドライビングとしてもまだまだインプルーブしなければならない箇所はあります。FP2の走り始めのハードでの走行もかなりよかったと思いますし、まだまだ改善できるところはあるので、Q3進出を目指してそのあたりを見直していきたいと思っています」

 その反省を踏まえ、土曜のFP3では10番手を記録。惜しくもQ3進出はできなかったが、期待のもてる土曜日となった。

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