リケジョのレースクイーンReina+Worldがレーシングマシンを解説。「高速走行時に姿勢を安定させる形状で、それはマグロも一緒」 (2ページ目)

  • 川原田 剛●構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【炎上気にせず、攻める】

ーー実際に子どもたち向けの科学教室で先生をしているそうですね。

レイナワールド ペットボトルのなかで魚の模型の浮沈子(ふちんし)が浮き沈みする実験をしたり、偏光板という3D眼鏡の素材を貼り合わせて万華鏡を作ったり。あとは野性の植物を使ってハーバリウムという植物標本のインテリアを作るワークショップをしたりしています。

ーー勉強は子どもの頃から得意だと思いますが、スポーツはいかがですか?

レイナワールド
 大学時代から、歌手のマドンナやブリトニー・スピアーズのような、腰がくびれて、胸の谷間がしっかりあるような、カッコいい女性に憧れていました。レースクイーンとして活動していますので、身体を常にシェイプしていなければなりません。筋トレは毎日欠かさずしています。パーソナルジムに通ってハードに鍛えていた時期もありましたし、自宅でもいろんなトレーニングをしています。

 実は2020年の夏に激太りして、今よりも16キロも太っていたんですよ(笑)。コロナ禍で家にいることが多かったですし、研究の進捗に関しても大きなストレスを抱えていました。それでめちゃめちゃ食べてしまったんです。でもそのあとにレースクイーンのオーディションもあったので筋トレをして、食生活も変えて半年で16キロ落としました。

「サーキットで科学教室をしたい」との目標を語る「サーキットで科学教室をしたい」との目標を語るこの記事に関連する写真を見るーーさまざまな活動をしてますが、原動力になっているのは何ですか?

レイナワールド
 表現がしたいという思いです。曲作りもそうですが、感情や体の動きで何かを表現したいっていう気持ちがずっとありました。特に大学に入ってから、そういう気持ちが強くなったような気がします。きっと現役で東京大学に入っていたら、もしかしたら芸能活動はしておらず、研究に没頭することもなく、官僚を目指していたかもしれません。

 小さい頃は生き物の研究者になりたいと思っていましたが、小学校5年生の時に祖母をガンで亡くしたのがきっかけで、将来は東京大学の附置研究所でガンの研究をすることを目指しました。でも東京大学に落ち、千葉大学に入学することになりました。合格者の少ない後期試験に受かったうれしさ半面、やっぱり悶々とする自分がいたんだと思います。何か爪痕を残したいという気持ちが沸々と湧いてきました。2歳半から高校生までバイオリンを習っていて音楽が得意だったので、まずは自分で作曲してみようと思ったんです。

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