「撮影会後にゴキブリの世話」。昆虫の脳を研究する東大大学院生のレースクイーンReina+Worldとは何者?

  • 川原田 剛●構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

ーーモータースポーツを間近で見て、どんな印象を持ちましたか?

レイナワールド
 とにかく迫力がありました。バイクはカーブを曲がる時にマシンをすごく傾けますので、すごくハラハラしましたし、実際に私が所属したチームのライダーが転んでしまったこともありました。スーパー耐久でもクラッシュしたマシンがピットに戻ってきたのを目の当たりにした時には、コース上の戦いの激しさに本当に驚かされました。

 あと、科学とモータースポーツをつなぐ役割をできるのではないかなと思いました。私は科学と社会をつないでいきたいという夢があります。モータースポーツは科学の結晶です。私は生物系が専門ですが、理系でずっと学んできましたし、子ども向けの科学教室をしていますので、なぜレーシングカーはこんなに速いのか、理系の知識を使ってわかりやすく解説をしたいです。

(後編につづく)

【Profile】
Reina+World(レイナワールド)
千葉大学理学部生物学科を卒業後、東京大学大学院理学系研究科修士課程に進み、2016年に修了。現在は東京大学大学院理学系研究科博士課程在学中で、分子生物学の研究をしながらレースクイーン、シンガーソングライター、タレント、モデルとしてマルチに活動中。2016〜2019年にツールドさいたまクテリウムのPRを担当し、2021年からはスーパー耐久、全日本ロード選手権でレースクイーンを務める。

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