「撮影会後にゴキブリの世話」。昆虫の脳を研究する東大大学院生のレースクイーンReina+Worldとは何者? (2ページ目)

  • 川原田 剛●構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【念願のレースクイーンに】

ーーそうしたなか、レースクイーンの活動を始めたのはなぜですか?

レイナワールド
 子どもの頃から飛行機やクルマといった乗り物が好きですし、モータースポーツは科学技術の結晶だと思って惹かれます。レースを間近で応援したり、PRしたりする人になりたかったんです。20歳くらいからレースクイーンをやってみたい気持ちがありました。それで当時、イベントコンパニオンの事務所に登録しました。レースクイーンのなかにはイベントコンパニオンをしている方がけっこう多いので、その機会をうかがっていたのですが、レースクイーンの案件が振られてこなかったんです。

 そのあと、今の事務所に移籍して、2年ほど前からレースクイーンのオーディションに応募するようになりましたが、年齢的にレースクイーンとしてのいい時期は完全に逃しています。それでも、やっぱりあきらめきれなかったんです。

ーーようやく夢が叶って、2021年シーズンは4輪のスーパー耐久選手権と2輪の全日本ロード選手権の両方でレースクイーンをすることになりました。実際に体験してみてどうでしたか?

レイナワールド
 この1年間の活動はすごく楽しかったですが、コロナ禍なので、ほとんどお客さんと接触することができませんでした。それがちょっと悔しいですね。写真を撮られる時もマスクが必要でしたし、サーキットによってはルールが厳しくて、マシン1台につきレースクイーンは2人しか立てませんでした。場合によっては1人も立てず、現地に行けないこともありました。不完全燃焼ですね。

 だから2022年もレースクイーンをやりたくて仕方がないというのが本音。今、いろいろオーディションを受けています。めざしているのは日本のトップカテゴリーのスーパーGTやスーパーフォーミュラ。狭き門ですが、サーキットで活動したいです。

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