レッドブル・ホンダ、純白ボディに「ありがとう」。トルコから感謝の思いよ届け

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

 僕自身もFIA F4からホンダの支援を受けてきましたので、ホームレースを走ることができなかったのは非常に残念です。だからこそ今週末は全力で走って、1点でも多くポイントを獲得したいと思っています」

 角田はロシアGPのあと、イタリアの自宅にシミュレーターを導入した。イスタンブールパークはサーキットデータがなく残念ながら走行できなかったものの、ソチで問題となったエンジニアとの無線コミュニケーションを向上させるべく、このシミュレーターを活用してきたという。

 レース終盤の雨で適切なタイヤ選択ができなかったのは、刻々と変わる路面コンディションを詳細に伝えられなかった自分自身のミスでもあると分析しているからだ。

「今回自宅に新しいシミュレーターを導入し、かなりいいものです。レッドブルのシミュレーターほどではないですし、現実とは違いますが、僕が今まで使ってきたなかではベストなものです。

 先週エンジニアに自宅に来てもらって、それを使って状況のフィードバックといった無線コミュニケーションの練習もしました。どんな状況でも可能なかぎりフィードバックをたくさんするトレーニングになりましたし、エンジニアの作ったプランに合わせてレース週末のFP1から予選までをどのようにこなすか、というシミュレーションにも役立っています」

 角田にとって、イスタンブールパークは初めての走行となる。だが、ほとんどのドライバーも昨年一度走っただけで、それほど大きな経験値の差はない。

「去年初めて走ったけど、面白いコーナーがたくさんあってレイアウトはすごく好き。とてもテクニカルであり、複雑なサーキットだよ。

 ターン8はチャレンジングではないけど、ユニークなコーナーであることは間違いない。F1マシンの性能ならものすごく速いスピードを維持したまま曲がっていけるし、4Gもの横Gが7秒間も続く。まさにF1マシンの性能をフルに引き出してドライブしていることが感じられるコーナーだ」(ピエール・ガスリー)

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