レッドブル・ホンダ、純白ボディに「ありがとう」。トルコから感謝の思いよ届け (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

「日本GPはコロナ禍の犠牲となってしまったが、我々としては、ホンダと日本のファンのみなさんへの感謝の気持ちを伝えずにこの週末を過ごすことはできなかった。ホンダのすばらしいF1挑戦の旅路へのオマージュであり、ファンのみなさんのためにも、この歴史的なカラーリングで新たな勝利をもたらすことができればと思っている」

 そしてホンダとしても、感謝の気持ちを持ってこの週末に臨むと山本マネージングディレクターは語る。

「(2015年の復帰から)この7年間、日本のファンの応援に支えてきていただいて、そのみなさんとともに鈴鹿で戦いたいという思いもありました。トルコGPではありますが、ここで日本のファンとそういう気持ちを共有して今週末のレースを戦えればという思いと、みなさんへの感謝の思いです」

 ドライバーたちもまた、1960年代のホンダドライバーたちと同様、純白のレーシングスーツに袖を通す。

「見た目はすごくクールだよね! こんなスペシャルリバリーで走ることができるのは素敵なことだ。ホンダとの関係を背景に日本GPでこのリバリーをお披露目したかったんだけど、残念ながら今年は日本GPが中止になってしまった。

 でも、日本GPが開催されるはずだった週末に、トルコで予定どおりこのスペシャルリバリーで走ろうというアイデアが出て来たのはすばらしいこと。この白いカラーリングは本当にクールだと僕は思うよ」

 2年前に栃木研究所を訪れた際、実際にRA272をドライブした経験を持つマックス・フェルスタッペンは、ホンダとこのカラーリングに対して最大級の賛辞を贈った。

 また、アルファタウリのマシンにも、リアウイングに大きく「ありがとう」の文字が刻まれる。

 初の母国GPを走ることが叶わなかった角田裕毅も、FIA F4からホンダの支援を受けてF1まで辿り着いたことに感謝の気持ちを強く持っている。

「もともと鈴鹿で走るはずだった週末でしたし、ホンダにとって最後の鈴鹿になるはずだったので、ホンダとしても日本のファンとしても、日本GPが開催されなかったのは残念でした。

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