日本人F1カメラマンが見た超一流ドライバーの素顔。レースで本当にすごいと思うのは誰か (4ページ目)

  • 川原田 剛●文 text by Kawarada Tsuyoshi

桜井 で、ライコネンやノリスの下にピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)やボッタスがいるというイメージですね。

熱田 僕もそうだと思います。でも今シーズンはマクラーレンに移籍したリカルドに元気がなくて、ちょっと心配です。あんなに速いドライバーがクルマにうまく乗れないと、チームメイトに大きく遅れをとってしまうんだという驚きはあります。ただ今季のマクラーレンは調子がいいし、中盤に入ってフェラーリも速くなっています。その結果、レッドブルとメルセデスの両陣営がいつも表彰台を独占するのではなく、サーキットによってはマクラーレン、フェラーリ、アルファタウリ、アストンマーティンなどが表彰台に上がっています。例年に比べて表彰台のメンツが多彩で、4位以下もどうなるのかがわかりません。まったく予想がつかないので、本当に面白いんです。

ーー最後にこれからの後半戦はどういう写真を撮ってみたいですか? 

桜井 お客さんで超満員になった鈴鹿サーキットのスタンドをバックに、フェルスタッペンがトップでチェッカーを受けて、ラストイヤーのホンダに勝利をもたらすというドラマチックなシーンを撮りたかったんですけどね......。

熱田 本当にそうだよね。もう残念という言葉しかないです。

桜井 日本GPは来年の楽しみとして、やっぱりハミルトンとフェルスタッペンが優勝を争って激しく争うところを何度も撮りたいですね。そして、できれば角田裕毅選手が表彰台に上がるシーンも撮ってみたい。

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