元レースクイーンのスーパーGT女性監督が13年ぶりに復帰した理由を激白 (3ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

ーーレースの世界に戻ってくることになった経緯を教えてください。

芳賀 少し前にビーズソファーの「Yogibo(ヨギボー)」を展開するウェブシャーク社と出会い、私はマーケティングやスポンサーに関わる仕事をしていました。(ヨギボーが現在スポンサーを務める)格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」におつなぎする業務にも関わりました。それで、Yogiboをさらに新しい業界にも広められないかとの話の中から、スーパーGTに会社として挑戦することが決まりました。

ーーYogiboは3カ年計画でシリーズチャンピオンを獲得する目標を掲げています。具体的なプランはありますか?

芳賀 今回、道上(龍)選手のチームDRAGO CORSE(ドラゴ・コルセ)とジョイントする形での参戦となりました。将来的にはエントラント(参加)の権利を取って、自分たちのチームで参戦することを考えています。先ほど「中途半端ではない形でやりたい」と話しましたが、自分たちでしっかりとマシンやドライバーを選んで、シリーズチャンピオンを獲りたいと思っています。

ーー今回、過去の悔しい思いが、現在の芳賀さんの原動力になっていることがよくわかりました。

芳賀
 私の実家は岩手県で、11年の東日本大震災の時にディレクシブ時代の写真やパソコンに残していたデータなどがすべて、津波で流されてしまいました。唯一残っていたのは、06年のスーパーGT・岡山で優勝した際のトロフィーだけです。

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