今季F1、気になるアルファタウリ・ホンダの実力と日本GP開催の行方は?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 このなかでもスーパーライセンスポイントでは、FIA F3王者のシュワルツマンとピアストリ、そしてこのオフに行なわれたF3アジア王者となった周が一歩リードしている。

 日本からは佐藤万璃音(まりの/21歳)がFIA F2にフル参戦2年目を迎える。トライデントという下位チームだけに苦戦は予想されるが、チームの実力以上の光る速さを見せれば、さらなる有力シートの獲得や昨年末のアブダビテストのようにF1テストドライブのチャンスに恵まれることもある。

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 そしてFIA F3には、HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)とレッドブルジュニア所属の岩佐歩夢(19歳)が参戦する。FIA F3は31台が走る大激戦区だが、ここで結果を残して勝ち上がったドライバーたちはFIA F2でも好走を見せている。昨年フランスF4で王座を獲得し、このオフにF3アジアで学習した腕を存分に発揮してほしい。

 FIA F3でシーズン序盤は苦戦を強いられるだろう。それでも、日本のFIA F4での戦いぶりを知る関係者は岩佐のことを角田以上の才能だと証言する。シーズン前半戦に苦戦しながらも後半戦に大きく成長し、わずか1年でFIA F3を卒業してF1まで駆け上がった角田のように、もしくはそれ以上の成長を岩佐が見せてくれるか注目したい。

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