F1デビューの角田裕毅の同期がド派手だ。シューマッハJr.の実力は

  • 川原田剛●文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 熱田 護、桜井淳雄●撮影 photo by Atsuta Mamoru, Sakurai Atsuo

日本人としては7年ぶりにF1デビューする角田裕毅日本人としては7年ぶりにF1デビューする角田裕毅 2021年シーズンのF1には3人の新人ドライバーが誕生する。ハースからはミック・シューマッハとニキータ・マゼピン、アルファタウリからは角田裕毅がそれぞれデビューするが、今季の新人は皆が若く、キャラクターが立っている。

 21歳のミックはご存じのとおり、7度の世界チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハの息子。父は22歳で臨んだ1991年のベルギーGPで新興のジョーダンから急遽参戦し、予選で大ベテランのチームメイトであるアンドレア・デ・チェザリスを上回る7位に入り、衝撃的なデビューを果たした。それから30年後、伝説のチャンピオンの息子が初陣を迎える。

 ミハエルがフランスのスキー場で転倒し、頭部に深刻なダメージを負ったのは2013年の年末。当時14歳だったミックは、この時父と一緒にスキーをしており、そのショックは計り知れないが、その後モータースポーツで順調にキャリアを重ねてきた。

 17年に4輪レースにデビューしたミックは、F3でチャンピオンを獲得すると、19年から父が在籍したフェラーリの育成プログラムのサポートを受けてF2にステップアップ。参戦2年目にチャンピオンを獲得し、F1まで駆け上がってきた。

 若い頃からメルセデスの英才教育を受けてきた父ミハエルと同様に「エリート街道」を突き進んできたミックだが、ドライビングスタイルは父親とは大きく異なる。ミハエルは爆発的なスピードでライバルを圧倒していくタイプだが、ミックには一発の速さはない。実際に昨年のF2でもポールポジションを一度も獲得していないが、うまくレースをマネジメントし、いつの間にかトップに上がっているというタイプだ。

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