15歳の日本人女性レーサーが目指す世界の頂。身体は吉田沙保里が目標 (3ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 熱田 護●撮影 photo by Atsuta Mamoru

ーー今後、さらに上のクラスへステップアップしていくためにはフィジカルを鍛えることがすごく大事になってくると思います。日々のトレーニングはどのようにしているのですか?

Juju
 今までは成長している段階だったので、筋肉をつけるようなトレーニングはあまりしてきませんでしたが、今年から本格的に筋力トレーニングを始めました。男性と女性の間には絶対的な筋肉量の差があるので、男子の倍は頑張らなければならないと思っています。お父さんからは、レスリング女子でオリンピック3連覇を達成した吉田沙保里選手みたいな身体にならないと上のクラスでは活躍できないと言われています。

ーーこれから世界のトップカテゴリーまでの道筋をどのように考えていますか?

野田 年齢的に言うと、18〜20歳ぐらいに世界のトップカテゴリーにステップアップすることを想定し、プランを考えています。まずはフォーミュラであってもスポーツカーであってもいいので、いろいろなサーキットをたくさん走って、さまざまな人と接して、経験を積み重ね、成長していけばいいというのが基本的なスタンスです。その中できちんと結果を残していれば、上に登っていけると思います。

 今年はアメリカで走りますが、2022年にどこの国に行くのかはまだわかりません。昨年、ヨーロッパで頑張っていたら、今年はアメリカで走らないかというオファーをもらいました。頑張り続けることで、どこか違うところからオファーがもらえるはずです。求められるところで走り、結果を出すことが未来につながっていくと思いますので、あまり細かく縛られる必要はないと考えています。

Juju これまでずっと「F1で走りたい」と言ってきましたが、将来的には電気自動車のフォーミュラEがトップカテゴリーになっているかもしれません。世界のトップカテゴリーに出場し、そこで勝つことが小さい頃からの夢です。そこに向かって全力で頑張っていきたいです。

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