2021.02.03

熟練F1フォトグラファーの本音。今季が最終年のホンダは勝てるのか?

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 五十嵐和博●写真(プロフィール) photo by Kazuhiro Igarashi

熱田 でも、すごく好青年らしいんですよ。お父さんみたいなとげとげしいところがないみたいで、そういう意味では好感が持てますけど。

桜井 しかしF1に限らず、どんな競技でもトガったところがない選手は大成しませんよね。

熱田 ミックよりは角田選手のほうがとげとげしいし、マゼピンはもっとすごい。最近のF1では、ああいう悪役っぽい選手はいなくなってしまいましたが、僕はマゼピンのようなドライバーがいてもいいと思います。すごく面白いし、ミックとは対象的だよね。

2010〜14年にF1に参戦した小林可夢偉(桜井淳雄=撮影)2010〜14年にF1に参戦した小林可夢偉(桜井淳雄=撮影) 桜井 最近はメーカーの育成プログラム出身のドライバーばかりなので、ああいうワイルドなドライビングをする選手は本当に少なくなりました。でも可夢偉だってデビュー戦の2009年のブラジルGPでジェンソン・バトンを相手に何度もブロックして、レース後に「可夢偉のドライビングは危険だ」などとバトンから文句を言われていました。

 僕は可夢偉とバトンのバトルシーンを1コーナーで海外のカメラマンたちと一緒に撮影していましたが、みんな「可夢偉はすごいな、やるな」って盛り上がっていました(笑)。あれぐらいアグレッシブな走りをしてくれたら、見ているほうとしては面白い。そういう意味ではマゼピンは楽しみですね。

熱田 でもマゼピンは可夢偉のような腕がないからなぁ(笑)。F2を見ていても瞬間的には速いですが、タイヤを使いきってしまって、最後まで持たないケースが多かった。いろんな意味で今年のF1を盛り上げてくれそうなドライバーのひとりではありますが。