マルケスの「技」を盗めたか。中上貴晶がMotoGP参戦3年目を振り返る (3ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●写真 photo by Takeuchi Hidenobu

ーーシーズンを終えて、その走りはどれくらいできるようになっていましたか?

「サーキットによってまちまちで、コースによってはうまくできないときもありました。ヘレスは得意コースなので、最初にトライして意外につかめたものがあってラッキーな部分はあったんですが、『今回はもとの走りに戻っちゃってるなあ......』というときもあったので、100パーセント自分のものにできたとは、まだ言いきれないですね」

ーー今年は、表彰台を惜しいところで逃すレースが何戦もありました。表彰台を獲るために、自分にまだ足りないと考えるものは何なのでしょうか?

「最初から最後までベストを尽くしたけど表彰台に届かない中で、バレンシア1戦目(第13戦ヨーロッパGP)は自己ベストタイの4位でした。でも、内容面では決してよくありませんでした。自分の走りやレースマネジメントに関して、序盤にペースを抑えて、コントロールしすぎてしまいました。完全に戦略ミスです。

 ヘレス2戦目(第3戦アンダルシアGP)は、とにかく一所懸命走って得た結果だったので納得はできたのですが、『同じ4位というリザルトでもこんなにも違うのか......』と思いましたね」

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