SKE48の経験がモータースポーツで生きる。梅本まどか語るラリーの魅力 (4ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao(a presto) 磯貝琢哉●動画 video by Isogai Takuya

ーーコ・ドライバーではなく、ラリードライバーに挑戦したい気持ちはありますか? 

梅本 私はダメです。人(コ・ドライバー)を乗せて、クラッシュするかもしれないなんて考えられません(笑)。もともと争うことが向いていないですし、ドライバーは無理だと思います。

ーーしかしアイドル活動はある意味、競争という印象です。メンバーがたくさんいる中で「目立ってなんぼ」の世界ではなかったですか?

梅本 私は小さい頃からダンスやバレエをやってきて、SKE時代もセンターに立ちたいと思ってやってきました。でもアイドルになった時、同期で最年長だったんですね。オーディションに受かった時、「あなたはトップを目指すよりも、グループのリーダーになって、チームを盛り上げてほしい」と言われました。それで自分が目立つことよりもチームのことを考えてずっと活動してきました。

 グループはメンバーがいっぱいいるので団体競技のようなもの。それぞれのキャラクターを活かし合うところが楽しかったです。ただ相手が何を考えているのかがわからなければ、コンビネーションを生み出すことはできません。コミュニケーションは絶対に密に取らなければならないです。そういう経験や考え方が、コ・ドライバーにも活きていると感じています。

 とにかく自分の中ではドライバーをすごくリスペクトしています。自分で走るよりも、隣に乗っているドライバーを輝かせたいという気持ちが強いです。

ーー何度かサーキットレースには出場しているようですね。 

梅本
 サーキットをひとりで走るのは楽しいのですが、レースではバトルしたくない、クルマをぶつけたくないって思ってしまうんです(笑)。バイクでも初心者向けのレースに出たのですが、後ろからエンジン音が聞こえると、早く抜いてくれーって(笑)。

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